ごあいさつ

最新の医療を駆使しても、子宮がんは日本では年間約1万人が発症し、約2900人の女性の尊い命が失われていることになります。
また、患者さんは20歳代から増え始めるため、がんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も年間約1200人います。

その要因としてはHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染が原因と考えられています。このウィルスは女性の多くが一生に一度は感染するといわれるウィルスです。感染してもほとんどの人は自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
以上より、「子宮頸がん検査」及び「HPV検査」を定期的に受診することで、子宮頸がん発症の予防につながります。
しかし、日本は子宮頸がん検診の受診率が他の先進国に比べて低く、また、特に若い世代で発症率は年々増加しています。その要因として、忙しい、恥ずかしいなどという理由での検診受診率の低下が考えられます。

こうした観点から、昭和48年 故 財団法人 名古屋公衆医学研究所 理事長加藤勝也博士が、検診器具を研究開発しました。
また本検診器具では、性感染症などの多目的検査も可能なため、自己採取によりお好きな時間にお好きな場所で手軽に多くの検査を実施する事ができます。

医師にかわる補助的な役割として、女性の子宮頸がん検診率向上に役立てていただければ幸いです。

一人でも多くの女性が、この方法により積極的に受診され健康で明るい未来を築かれるようにお勧めいたします。